「元旦」と「元日」の違い！使いわけのコツ

「元旦」と「元日」の違い・使い分けのコツ

「元旦」と「元日」は類義語ですが、その意味に違いはあるのでしょうか。

「元旦」は「一月一日の朝、午前中」、「元日」は「一月一日」という意味の違いがあります。

「元旦」は「一月一日の朝、または午前中のこと」という意味です。

「元旦」の‟元”は「はじめ。はじまり」、‟旦”は「あさ。夜明け」という意味があります。二つの漢字を合わせて「一年のはじまりの朝」という意味になります。

一方、「元日」は「一月一日」という意味です。

「元日」の‟日”は「ひ。一昼夜」という意味があり、‟元”と合わせると「一年のはじめの日」という意味になります。こちらは時間の指定はなく、一月一日の丸一日を指します。

「元日」の朝や午前中のことを「元旦」と言うんやで～。

「元旦」は「一月一日、元日の朝や午前中」という意味があります。

ちなみに、「元旦」の‟旦”は日が水平線（－）の上にのぼっているところを表した文字で、「朝、午前中」という意味になります。

「元旦」は「元日」と意味が違いますが、日常では使い分けずに「元日」と同じように使われる場合もあります。

・・・寒さに負けない体力を作る具材お雑煮名年とりのおおじるお雑煮出身地長野県伊那市元旦の朝、お膳に米、柿、栗、菓子などを並べ、家が代々続くように祈念する「歯がため」の・・・実著者不明「お雑煮100選」
・・・にと、白いものと丸いものが使われた。　豆腐の角は、同じ角でも柔らかい角であり、元旦の心構えを、この白味噌雑煮に象徴したのであると、柔らかい船場ことばの語り口で、香・・・大原　穣子(著)「故郷のことばなつかし」
・・・けません。思い煩うということは人間の計らいです。もっと天に預けることが必要です元旦の禊の時、いつも起こる奇跡ですが、そこだけポッカリ開いているのです。海の中に入っ・・・菅家　一比古(著)「あなたが光を放つ瞬間」

「元日」とは「一年のはじまりの日、一月一日」という意味です。

「元日」は、年の始まりを祝う国民の祝日の一つです。ちなみに、元日から一月三日までの三日間を「三が日」と言います。

「元日」は歳神様（その一年の福徳をもたらす神様）を迎える日でもあります。

・・・つて経験したことのないふしぎに静かな時間であった。…」初詣で（一月一日）元日の朝暗いうちから雑踏する初詣での善男善女のなかには、円地文子の短編『耳瓔珞』（昭・・・槌田　満文(著)「昭和文学の風景」
・・・出している。　かくて文久二年は「順動丸」上に暮れていった。　文久三年の正月元日、龍馬、昶次郎、重太郎らは、大阪へ向かい、さらに京都へ潜入した。　龍馬はこの時、・・・吉村　淑甫(著)「近藤長次郎」
・・・のなら、たまにはお顔を見せてください。特に男の子たちが、残念そうにしています」　元日、真織の家には、父の傘下にあるグループ会社四十数社の代表たちがあいさつにくる。彼・・・藤本　ひとみ(著)「オール讀物」